焼肉のお話
焼肉。
それは美味しいものの代表格であり、パーティーの主役であり、飯テロの凶器であり、「スマホ30分でカンタン稼ぎ術」を謳うビジネスアカウントの寿司に並ぶ釣り道具であります。
何が言いたいのかって、焼肉って誰もが口をそろえて「うまい」と言う料理ですよね、ということです。
Twitterなどで焼肉奢れ、叙々苑奢れ、というツイートもよく見かけることから、奢られて嬉しいものランキングでは最上級のカーストに君臨していることが窺えます。
打ち上げなど宴会の会場でも頻繁に選ばれがちなところと言えば焼き肉屋ですし、焼肉行こうぜ!と言えばみんなそろいもそろって「イェーイ!!」「ウェーイ!!」「ォェーイ!!」と叫ぶのではないでしょうか。
みんな大好き、焼肉。
のはずなのですが、正直なところ私は焼肉があまり好きではありません。
もちろん嫌いではないです。むしろ肉は好きですし、肉を焼いたものというのはまず不味い訳がない。
実際、焼肉行こうぜ!の掛け声にも「ウィェーイ!!」と叫んでついて行くことが大概です。
でも、焼肉はあんまり好きじゃないです。
この感覚、あんまり共感してくれる人がいなくて寂しいんですよね。
まあ共感は求めませんので、以下に5つ書いた私が焼肉を好まない理由を読んで「ふーん」と思ってくれればそれでいいです。全部個人的感想なので。
脂感が強すぎる
焼肉って口に含んだ瞬間、舌に脂が直接触れる感覚ありませんか。
あれちょっと苦手です。アブラをそのまま食べてるような感覚がする気がして。
実際焼肉は焼くことによって結構脂が落ちているという話も聞いたことがありますが、食べてもそんなことよくわかりません。実際口に含むとあぶらっこい感じがするからあぶらっこい、以上。
タレの味が濃すぎる
焼肉といえば、あの甘辛の味のタレ。
まああのタレはあの味であの濃さだからこそうまいみたいなところはありますけど。実際焼肉のタレの味は好みですし、アレで野菜炒め作ったりもします。ただ、ずっとあのタレで焼肉食べ続けてたらくどく感じてしまう。
これに関しては、じゃあ塩コショウで食べろよって話なんですけど。
胃もたれする
前述の脂身とか味の濃いタレのせいかと思いますが、焼肉って食後の幸福感がなんだか少ない。
例えばしゃぶしゃぶやすき焼きは、「あー美味しかった♪」「満腹♪」「満足♪」って感じになるとして、では焼肉はと言うと、「苦しい」「しばらくは肉見たくない」「ぎぼじわるい」というイメージ(食べ方にも依りますけどね!)。
食後感がこれだと、なんだかあまり健康的な食事じゃないような気がしてしまう。
煙たい
焼くときにもうもうと発生するあの煙。
ちゃんと換気してる店でもある程度は臭いし、服とかカバンにもニオイ付くし。
なんで美味しいものから発生した気体のはずなのに、服に吸着されたのを後で嗅ぐと臭いんだろうね。これもいい匂いだと感じられるような嗅覚であったらいいのに、人間。
やることが多い
「焼肉はなあ、焼くというプロセスがあるから美味しいんだよ」という焼肉ファンの声が聞こえてきそうです。まあ普段からパン作りなど面倒で手間のかかる料理もすることはあるので焼くという作業自体はいいのですが、それをみんながいるイベントという状態で行うことに微かな抵抗を感じます。
例えば打ち上げなら、お酒を飲みながらおつまみもちょいとつまみながら、みんなとお喋りするのが醍醐味じゃないですか。そこに肉を焼くという仕事が入ると、お喋りが途切れるか、もしくはぼーっとしてて肉を焦がしてしまうか、いずれかがスムーズにいかなくなることがあります。
お酒を飲み、料理を食べ、会話をし、さらに肉のお世話もする。焼肉とはこのような複合的行動が求められている、極めて難易度の高いゲームなのです。
「そこも含めて焼肉の楽しいところじゃないか」と言われてしまったらその通りなのですが。完璧を求めたらいけないもんね。なんでもそうだけど。短所も個性の一つだと認めて、手を取り合って歩んでいかないといけないもんね(は?)
まとめ
以上、私が焼肉を好まない理由をまとめると以下の通りです。
- 脂感が強すぎる
- タレの味が濃すぎる
- 胃もたれする
- 煙たい
- やることが多い
ただし、最初にも述べた通り私は焼肉が"嫌い"なわけではありません。
私の焼肉に対する感情は、トマトが苦手な人がトマトに抱く感情、あるいは納豆が苦手な人が納豆に抱く感情とはまったくの別物です。
今後も私は、焼肉行こうぜ!のお誘いには、ま~正直そこまで好みではないが肉だしな~うまい肉食いに行くか~、くらいの気持ちで「ウィエェィーイ!!」と叫んでついて行くことでしょう。
焼肉のお誘い、待ってます。
ところでラーメンが食べたい。
おわり( ´ω`っ )3
鉱物採集がうまくいかなかったお話
今日から数か月ぶりに大学が再開しました。
研究テーマも無事決まり、研究室も隔日で通えることになりました。
1年という短い研究期間がさらに短くなってしまいましたが、出来る限りのことをやっていきたいですね…。
という訳でこんにちは。
あざらし日記、今回は鉱物の回にしようと思います(´ω`*っ )3
先日、ネット通販でこんな石を買いました。
これは「ドーソン石(Dawsonite)」という鉱物です。
白色放射状結晶が特徴的なナトリウムとアルミニウムからなる炭酸塩鉱物で、世界的に産出が稀な鉱物です。
世界的に稀ではありますが、ラベルを見てみると、おや?大阪と書いてあります。
大阪はもともと鉱床が少ないのでこれは珍しいです。そして調べたところ産地付近は一般の人も特に許可を取らずに立ち入ったり採集したりしてもいいようです。
緊急事態宣言も解除されているし、これは行くしかない!!
と思い、ドーソン石の宝庫へと向かう僕なのでした。鉱物は買い揃えたものがほとんどであり、自分の足で採りに行こうと思ったのはこれがほぼ初めてです。
という訳でまず向かった先がこちら。
JR阪和線の新家駅です。泉南市内の駅で、大阪市中心部、たとえば天王寺駅からでしたら紀州路快速1本で1時間くらいです。Wikipediaによると一日あたりの平均利用客数は3,000人弱だそうです。
長居駅から乗ったのですが、片道560円でした。阪急阪神や京阪の運賃に慣れているので少し高く感じてしまいますが、まあこれくらいが普通だろうので仕方ない。
こぢんまりした駅舎。駅周辺は特に何も無かったです。
駅前に案内地図がありました。これから向かう先は「昭和池」という池です。昭和池は地図で言うと右下当たりの黒いⒾ印付近になります。
路線バスはありましたが昭和池まで行ける路線は無かったです。手前までなら行けないこともなかったですが、本数が少なかったので歩く方が早いと判断しました。軽くハイキングですね。
駅を背にして、ドーソン石の待つ昭和池に向かって住宅街を歩き始めます。
歩き始めてしばらくして、セブンイレブンが出てきました。いや、コンビニならこんなとこより駅のド真ん前の方が良くね?ロケーション損してね?なんて突っ込みながら、暑かったのでここで飲み物を買って先へ進みます。
先へ進むほど田畑が増えてきました。
お花がきれいに咲いていました。晴れてたらもっと綺麗だったんだろうな。いやいやでも晴れたらクソ暑いぞ。6月上旬だし。クソ暑くてたいして日陰もないアスファルトを延々と歩くのはごめんだ。倒れるわ。今日の天気が一面の曇りであったことに感謝だな。なんてことを考えながら歩いていきます(何の話?)。
気づいたら道の中央の点線が消えていました。道幅も少し狭くなった気がします。
人はあまり歩いていない割に車通りはそこそこありました。地元住民の自家用車なのか、付近に倉庫があったのでビジネスの車なのか、定かではありませんが…。
とうとう道路から白線が完全になくなりました。木造の歴史ありそうな家屋が立ち並んでいます。
ついに家すらもほとんどない場所に来てしまいました。
家はありませんでしたが吹きっさらしの小屋はありました。中をよく見ると大量のたまねぎが干してあります。あ~たまねぎか。たまねぎ美味しいんだけど切ると目が痛いんだよな。この前夜ご飯にハンバーグ作った時に目がやられて、その前の日もキーマカレーで目がやられたんだよな。しかもどっちもたまねぎみじん切りしてたんだよな。思い返せば二日連続で俺はたまねぎをみじん切りしたのか。なんてことを考えながら通り過ぎていきます(は??)。
みなさん、お気づきでしょうか。
先ほどこの写真を載せましたが、その時遥か遠くに見えていた高速道路橋のふもとまで今来ています。もう既に新家駅を出て30分は歩きました。どんだけ歩かせるんだ。途中まででもバスに乗りたかった。
高速道路橋を超えると、一旦大きめの道路に出ました。車もちょっと多め。良かった。
……。
Googleマップはこちらに進むよう指示している。
ジャングルか。俺はこれからジャングルに行くのか。
虫よけスプレーもしてないし虫刺されとか怖いんですけど。でもここまで来てそんなこと言って引き下がるわけにはいかない。一人なので余計に心細いが、このジャングルの奥地(?)ではドーソン石が待っている。綺麗なドーソン石をコレクションに迎えるためにここまで歩いてきたんだろ、え?自分。なんてことは別に考えませんでしたが()、とにかく先へ進みます。
ジャングルですが、上部が開けていたのでまあまあ明るかったです。
水たまりに大量の蛾がとまっています。近づくと蛾たちは驚いて飛んでしまう、しかしここを通過するには近づくしかない。仕方なく水たまりのそばを歩くと、
全員飛びあがりました。
キモい。
これはキモい。虫は別に嫌いじゃないしむしろ昔はよく飼ってたしむしを好きだが、これはキモい。画像ではあんまり伝わりませんが、想像もしてみてくださいよ。この写真の黒い点が縦横無尽に視界を飛び回るんですよ。ちょっと嫌じゃないですか。
蛾の大軍をかき分けながら先へ進みます。
いつのまにかアスファルトの舗装も終わっていて、白いコンクリートのようなもので舗装された道が続いています。道の両サイドは相変わらずジャングルです。
もうこの辺りまで来ると携帯の電波なんて入りません。ツイッターが更新できなくなりました。いやツイッターなんてどうでもいい。ここで怪我しても救急車呼べないことの方が問題じゃないか。人通りもほとんどないこの山奥で。ヘビに噛まれたりハチに刺されたりしても自力で病院まで行かなきゃいけない。身の回りに一層注意して歩いていきます。
と思っていたらあああ~
やっぱマムシ出るんか…と思いながら通過。
そして、
新家駅から歩くこと約45分。ようやく目的地の昭和池に到着しました。
事前に調査した情報によると、池の向こう側まで渡れる橋があるそうです。池の向こう岸に鉱床があると勝手に予想し、橋を探します。
ありました。
眺めは結構いいです。紅葉の時期とか綺麗だろうな。穴場スポットかも。
は?行き止まりじゃん。
向こう岸渡れないのかよ。残念。引き返します。
池付近を立ち入れる範囲であちこち歩き回っても草むらばかりで石があるような場所に思えません。もっと岩肌がごつごつした崖とかがたくさんあるようなイメージだったのですが。これじゃあただのハイキングじゃん。と、ちょっとテンション下がった自分。そしてさらに歩いてようやく、
岩肌が露出した崖を発見!!
石があったのはここ一か所だけでした。
しかも下に欠けた石がたくさん転がっていて、誰かが採掘した痕跡のようにも見えます。
よおーし、と僕は意気込んで、転がっている石ころを物色し、崖のもろくなっているところを叩き崩し…
で、採れたものがこちら。
…………。
なんかちょっと思ってたのと違う。
左が買ったやつで、右が採集したやつ。
うーん、カビ。
カビレベル。
ルーペで観察したところで、その見た目はカビに等しい。結晶の大きさが小さすぎる。俺もっと放射状にブワァーッって広がったカッコいいドーソン石が見たかったんだけど。
しかもさ、これ昭和池畔にあったとはいえ、ドーソン石である保証はないよね。もしかしたらガチのカビである可能性あるよね。
悲し。
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創作レシピの手作りパンに挑戦しました
こんにちは。井戸です。
第2回の記事ですね。
どうでもいいことですが、ブログの名前を「あざらし日記」にしてみました(´ω`*っ )3
さて、今回のテーマですが、
最近新しい手作りパンのレシピを考案し、挑戦したので、自分用の記録も兼ねてお話ししたいと思います。
「3種の小麦と2種のナッツと2種のフルーツのパン」です(名前なっが…だれかいい名前考えて…
🍞目次🍞
材料
- 強力粉 100 g
- 全粒粉 45 g
- ライ麦粉 55 g
- 酵母 小さじ1と2/3
- 塩 小さじ1/3
- 砂糖 大さじ1
- 水 140 cc
- 無塩バター 20 g
- くるみ 30 g
- ピカンナッツ 30 g
- レーズン 30 g
- 干しいちじく 30 g
- ナチュラルチーズ 60 g
※水はあらかじめ40℃程度にあたためておく。
※バターはあらかじめ常温に戻しておく。
※くるみとピカンナッツはあらかじめトースターで少し焼いておく。
※レーズンと干しいちじくはあらかじめ湯通ししておく。
計量~1次発酵
まず生地に使う小麦粉。一番大事なやつですね。
- 強力粉 100 g
- 全粒粉 45 g
- ライ麦粉 55 g
強力粉はパン用に使う普通の小麦粉。全粒粉はお米で言うところの玄米のようなもので、雑穀感があり香ばしいのが特徴。ライ麦は普通の小麦とは違う種類の麦で、あっさりして少し酸味があります。
粉の合計が200 gなら強力粉だけでもいい(はず)ですが、今回はパン生地に風味を求めたかったので欲張って3種類使ってみました。
この粉たちをこんなふうに2つのボウルに分けます。
銀のボウルには以下を加えます。
- 酵母 小さじ1と2/3
- 塩 小さじ1/3
いきなりですがクイズです。
パン作りに欠かせない材料は4種類あります。何でしょう?
答えは…小麦粉、酵母、塩、水です。
小麦粉と酵母、それから水なら何となくお分かりかと思いますが、実はパン作りには少量の塩がとっても大事なのです。
塩はイースト菌による過発酵を抑制する働きがあり、塩が無いと小麦粉の甘みが分解されすぎて美味しくないパンになってしまいます。
塩、えらい。
ちなみに逆に言えばこの4つさえあればパンは出来ます。バターや砂糖を使わないパンだって存在します。
さて話を戻して、続いてガラスのボウルには以下を加えます。
- 砂糖 大さじ1
- 水 140 cc
水といっても40℃程度のぬるま湯です。これ大事。イースト菌が活発になりやすい温度にしてあげなければいけません。
パンは生きもの、なんて言ったりもしますが確かにそうで、本当に繊細なものです。
中身が均一になるまでヘラでよく混ぜます。
均一になったら、
- 今ある銀ボウルの中身全部
- 無塩バター 20 g
を加えてさらに混ぜます。
バターも水と同じ理論で常温に戻しておいたものを使います。
このように粉っぽさが無くなったら机にドーンとひっくり返します。
いよいよ生地のこねの開始。
ハイ!こね上がり!(雑)
(こねてる最中は手が悲惨なことになっているので自分で写真撮れなかったんですゴメンネ)
こね上がりの目安は酵母が溶けていること、生地にハリができていることの2点です。材料だけでなくその日の気温や湿度でもこね上がりに要する時間は変わってきます。結構この辺りの見極めは難しいです。
ここで生地を半分に切ります。
ここでもワンポイント。パン生地を分割するときはスケッパーなどで切断するのが原則です。つまりちぎるのはNGです。ちぎるとせっかく頑張ってこねて作られたグルテンの膜が傷付いてしまい、仕上がりのパンの食感に影響してしまいます。
分けた2つのうち、片方は丸め直してひっくり返したガラスのボウルの中に入れちょっと待っておいてもらいます。ボウルで覆うのは、生地の乾燥防止のためです。乾燥は生地の敵です。乾きすぎると出来上がりの食感が悪くなってしまいます。
もう片方は四角い形に大きく伸ばし、その上に
- くるみ 30 g
- ピカンナッツ 30 g
- レーズン 30 g
- 干しいちじく 30 g
をぶちまけます。(ナッツ2つはローストしたものを使います)
これを包むように丸めて、
丸めたら具材を生地に均等に混ぜ込むため、心を鬼にしてこねます。毎回机の上に具材がめちゃめちゃに散らかって大変なことになりますが仕方ないのです(頑張ってこねてるから写真無し)
何とか頑張ってひとまとまりにして丸めました。ガラスのボウルに戻します。
待ってくれていたプレーンの生地の子も小さめの器に入れてあげます。
両方ともラップして、40℃で25分発酵させます。これが1次発酵です。パン作りは普通何度も発酵の過程を経ますが、その第1段階ですね。
発酵を待っている間は暇なので、パンに添えるスープの調理をするもよし、使い終わった器具の洗いものをするもよし、だらだらスマホを見るもよし。
こういう空いた時間が出来るところもパン作りの魅力の1つだと思います。
(ま、逆に言うと時間はかかるので面倒臭がりさんやせっかちな人には不向きかなとも思ったり…)
1次発酵終了~2次発酵
発酵が進みだいぶ膨らんできました。
生地が膨らむのをみるとなんだかわくわくします。可愛いとすら思います。
プレーンの子はだいぶ発行が進みパンパンです。具がある方の子は膨らみが比較的小さいですが、これは具材が膨張の邪魔をしているためです。膨らみは小さいがこの子も頑張ったんだ。
フィンガーテストをして発酵が十分であることを確認し、この人たちを台の上に出して食べる大きさに分割します。
今回は4個作りたかったので4等分ですが、別に4等分である必要は無いです。3等分でも2等分でも作れます。
この小さく分けた生地合計8個をそれぞれ丸め直します。
なんだか個数が増えて机の上が賑やかになってきました。
固く絞った濡れふきん(乾燥防止)を掛け、10分間放置します。これをベンチタイムといいます。
パン生地は丸め直した直後は弾力が強く、成形が非常に困難な状態になっています。なので少し放置し、発酵を進めることにより生地をしんなりと伸びやすくさせるのです。これがベンチタイムの目的です。
というわけでまた10分暇。
10分後、プレーンの子と具材の子をひとつずつ取り、平らに広げます。プレーン生地は直径12 cmくらい、具材生地はそれよりやや小さめで大丈夫です。
具材生地の上に
- ナチュラルチーズ 60 g
を置き、包み込みます。
さらにこれを伸ばしたプレーン生地の中心に置き、プレーンの生地で全体を包みます。
つまりプレーンの生地は具が表面に出ないための皮用生地の目的で使っています。具が表面に出てしまうと、焼成の時に外の具だけ焦げることがあり、それを防ぐためです。
残りの3つも同様に成形し、クッキングシートを敷いた鉄板に並べます。
今回は、包み込みが終わったら表面に全粒粉をまんべんなくまぶしました。表面に粉をまぶす意図としては、表面の焦げ防止、生地の乾燥防止、高級感のある見た目にする、といったものです。
これですべての成形が終わりました。ラップをかけ、さらに上から濡れふきんで覆い、40℃で20分間2次発酵させます。
出来上がりがいよいよ近づいてきました!
焼成~完成
2次発酵を終えた生地たち。また少し大きくなったね。
オーブンを230℃で予熱します。香ばしいパンにしたいので高温で一気に焼き上げていきます。
予熱中にパンに切れ込みを入れていきます。
これは見た目をよくする意図もありますが、焼成中に発生する内部の気体(二酸化炭素や水蒸気)を逃がす働きがあります。切れ込みを入れることにより、大きな気泡を含むことを防ぎ、目のきめ細かい焼き上がりに期待できます。
切れ込みにはクープナイフというのを使いましたが、無ければハサミで代用できます。(包丁は難しいかも)
見栄え的には、こんな風に中の具材が若干顔を出しているくらいがいいと思います。
予熱が完了したらとうとう焼いていきましょう。12分です。
時間を追うごとにいい香りがしてきました。
~12分後~
3種の小麦と2種のナッツと2種のフルーツのパン、完成です!
レビューと反省
全粒粉とライ麦のおかげで小麦のうまみのある香ばしいパンに仕上がりました。全粒粉の香りといちじくの酸味の相性が良かったです。ナッツの食感も楽しいです。(自画自賛)
それから、このパンのいいところは、時間をおいても風味が劣化しなかったことです。
手作りパンは時間の経過とともに美味しくなくなることがよくあるのですが(それは私がヘタクソだからなんですけどネ)、今回は焼成18時間後のものも食べましたがまずくなっていませんでした。
材料が良かったからなのか、たまたま作るのに成功しただけなのかは定かではありませんが…
反省点としては、せっかく多めに入れたライ麦の風味があまり感じられなかったことです。
ライ麦は酸味が特徴なのですが、全粒粉の存在感が強すぎて消えてしまったのかなと思います。
調べたところ、ライ麦生地ののパンには、その風味を引き立てるため「サワー種」や「モルトパウダー」という追加のアイテムを加えるそうです。今回はそれが無かったのでライ麦がどこかに行ってしまったのかもしれません。
次回はこのような材料も揃えて挑戦してみたいなと思いました。
とりあえずこのパンは…星4つ!
★★★★☆
また新しいレシピ思い付いたら更新します、そして星の数で評価します(笑)
以上、あざらし日記でした(´ω`*っ )3
(おわり)